【12月15日】やっと剪定が終わった。北海道では雪が積もる前に終わらせるのが基本なので、降雪に追われながらの作業となる。空知地方の産地では、近年になって春剪定に切り替えるところもポツポツ出てきた。冬の間に凍害にあった枝を見極められるのがメリットだが、今度は萌芽に追われることになり、やっぱり剪定は追われる作業なのであった。





【11月5日】出荷用の収穫が終わり、やっと自家醸造用の収穫・仕込みが始まった。これまでで一番遅い。もともとフレッシュ感みたいなものは狙っていないが、これまでで最も豊潤まったり系になると思う。自分のような小規模農家だと、天候だけでなく作業の進み具合などもブドウの仕上がりにかなり影響してくる。これもテロワールのひとつと思おう。この手動バスケットプレスで地道に搾っていく。





【9月25日】ツヴァイは、わき芽からでる副梢にもうひとつ小さな房がつくことが結構ある。二番果と呼んだりするのだが、今はこれを落とす作業をしている。本当は色づく前に済ませたかったのだが、遅れてしまった。収穫まであと4週間ほど、成熟に向けて太陽の力を一番果に集中させていく。





【9月22日】きょうは久々の最高にいい天気だった。冬に向かって貴重な日差しの中、虫も最後のひとふんばりというところだ。





【9月19日】勢いを保ったまま余市を直撃した台風18号だったが、ほとんど風も吹かず、被害はゼロだった。大被害が出た2004年の18号の時とコースが似ていたので、もうダメだと覚悟したのだが、あっけないほどさっさと過ぎていった。本当に天気というのはよく分からない。





【9月6日】葉っぱがなくていきなり房だけ着いている枝がたまにあるが、それでも黒々と色づいている。葉で作られた糖は枝間を自由に転流するといわれるが、こういうのを見るとそれを実感できる。作業の効率上、まずは一枝にどれぐらい房を付けるかを考えるが、一本の樹全体でどれだけの量をとるかも考えないといけない。





【8月31日】今は房作りの作業をしている。肩房を落とし、あまりに大きな房は仕上がりで250gぐらいを目指して小さくする。左側にぴょこんとついているのが肩房だが、右の本体と比べて色づきが遅く熟度が違う。風通しをじゃまして灰カビの原因にもなる。





【8月23日】ツヴァイが色づき始めている。今のところ、灰カビもほとんど出ていない。かなりよい状態なので、ここからあと2か月、なんとかふんばってほしい。





【7月25日】現時点でブドウの出来がすばらしい。小ぶりで、適度にバラ房で、花カスが少ない。この7年で最もよい。今後1週間ほど天気もよいとの予報が出ている。最も弱い開花・幼果期をこれで乗り切れば、収量はやや少なめだが、質としてビッグヴィンテージの予感がする。とはいえ、まだまだ油断はできないのだが。





【7月20日】今年、初めて微生物系の殺虫剤を試したのだが、その効果がすごい。葉っぱや茎のあちこちで、イモ虫系のやつらがとろけたようになってひっついている。化学系の殺虫剤だと、接触するとすぐに苦しみ始めてコロッと落ちるのだが、微生物系はじわじわと症状が進み、自分でも気づかないうちにお亡くなりに…みたいな恐ろしさがある。園芸ボルドーでも虫がとろけるという話を聞く。





【7月12日】今年もコガネムシが出始めた。葉っぱを食べて穴だらけにしてしまう。困ることは困るのだが、やつらは大きくて分かりやすいので、捕まえては駆除していく。それにしても毎年毎年、順番に同じ虫が登場するのには感心する。





【7月8日】ここ2日間ぐらいの高温で、ツヴァイが一気に開花した。昨年に比べて5、6日遅いかなという感じ。今年は開花前から除葉を徹底したので、房まわりはかなりスカスカ。これがどうでるか、結果が楽しみだ。





【7月1日】乾いて感染跡が目立ってくるにつれ、房への灰カビが思った以上にひどい。ざっと見て2割は減収したような気がする。天気予報は晴れだったのに、きょうも雨が降った。これ以上広がらないようにとただただ祈る。





【6月23日】枝の途中がとろけて折れてしまう。枝に出る灰カビのようなものらしいが、病原菌は異なり、枝枯菌核病というらしい。昨年までは見たことがなかったので、ひどいことになるのかと思いきや、房にはほとんど影響がない。ナゾ。





【6月15日】一部の樹にブドウスカシクロバが出ている。生長点を食べて新梢の伸びが止まるので困る。致命的に広がってはいないので、見つけてはつぶして様子を見る。葉っぱにある黒いカスはウンコ。



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